〇✖△記号の意味は英語圏では通じない。

少し横道に逸れます。

日本人が外国人に日本語を教えるとき、〇✖△記号がよく使われる。次のような感じだ。

〇 私は公園へ散歩に行った。
✖ 私は公園を散歩に行った。
△ 私が公園へ散歩に行った。

※私もこのブログで頻繁に使用している。

このとき、説明している本人は〇✖△記号は世界共通の記号であるという認識で使用しているのであるが、実はこれらの記号の意味は英語圏の人には通じていないのである。

我々日本人は小学校の頃からこれらの記号に慣れ親しんでおり、日本人であれば誰もが、〇は正解、✖は不正解、△はかろうじて正解、といったことが暗黙の了解となっている。

しかしながら、〇✖△記号の意味が通じるのは日本と韓国くらいであり、欧米諸国、とくにアメリカではまったく通じないと言っていい。

アメリカでは正解を意味する記号は「✓」であり、それ以外はとくに記号は付けない。一部の人には✖が不正解くらいは通じるかもしれないが、〇が正解という概念は全くない。

ただし、日本での生活が長いアメリカ人や日本の文化を知っているアメリカ人には通じることもある。このことを知っておかないと、お互いにとんでもない誤解を生じさせることがあるので要注意だ。

ちなみに、この理由からコンピュータのフォントも必ずしも「〇」と「✖」のフォントが同じ雰囲気でペアになっているとは限らない。iPhoneのフォントなどで確認してみるとよい。きちんとペアで構成されているのは、WindowsのMSゴシックやMS明朝くらいである。

これにて一件落着!