まずは直訳してみる。
✖️ It was good if I didn’t ask such a thing.
はじめに気が付くのが、「such a thing」は正に学校英語であること。 アメリカ人はこんなところで仰々しく「such a thing」なんて言わない。「that」で充分である。
✖️ It was good if I didn’t ask that.
これは仮定法過去にもなっていないので、アメリカ人に聞くとやはり、「意味は通じるけど、おかしな英語だね」ということになる。
ではこれを正しく仮定法過去にしてみよう。
△ It would be good if I didn’t ask that.
かなり良くなったようだ。しかしながら、これは日本語にすると、「聞かないほうがいいかもね」という現在の状態を表しているので、原文の意味合いとは少し異なる。
過去の悔やみを表すのであれば、次のように仮定法過去完了にする必要がある。
◯ It would have been good if I hadn’t asked that.
これでいいかとアメリカ人に聞くと、「うん、それでいい、それでいい」とは言われるのであるが、筆者はこれでは納得がいかない。
そこで、例によってアメリカ人にしつこく尋ねてみると、誰もが日常的に使用している表現がわかった。
◎ I wish I hadn’t asked that.
直訳すると、「それを聞かなかったことを今望んでいる」といった感じだ。実は、これは典型的な受験英語でもある。
今回も受験英語が結構、役に立った。
これにて一件落着!