床屋さんや美容院でシャンプーしてもらうときによく耳にする表現だ。
例によって、まずは直訳してみる。
△ Is there anywhere that itches?
アメリカ人に聞いてみると、「意味はまあ通じるけど、なんか変な英語だね」ということになる。
そこで、次のように変えてみる。
✖️ Does anywhere itch?
日本語にすると、「どこか痒いですか?」である。
ところが、これだとなおさら「おかしな英語だ!」と言われてしまう。つまり、ここで言う「どこか」が身体の一部なのではなく、「道路」とか「建物」とかの場所のイメージになってしまうからだ。
ではと言うことで、次のように変更してみる。
◯ Do you itch anywhere?
「あなたは、どこか痒いですか?」である。これならなんとか合格点が取れそうだ。アメリカ人に聞いてみても、「まあ、これならいいかな」っていう感じだ。
しかしながら、彼らが実際に使っている表現はとなると、次のようなフレーズなのだ。
◎ Does it itch anywhere?
直訳すると、「どこか痒いですか?」であるが、Itを主語に持ってくることによって、前述のような「道路」や「建物」などの印象は除外できるのだ。
日本語のニュアンスとしても、まさに「痒いところはありませんか?」となって、痒い所に手が届く言い回しとなる(笑)。
これにて一件落着!