これを英語に訳すと、ほとんどの日本人が次のように訳す。
I’m in the first year of junior high school.
これでも間違いではないが、アメリカ人が聞くと奇異に感じるらしい。
それはなぜか。
アメリカは州によって教育システムが異なるが、たいていの州では小学1年生から高校4年(または3年)までを学年の通し番号で数える。つまり、中学1年生は7年生(または6年生)、高校1年生は9年生(または10年生)という数え方だ(1年生~12年生)。
※小学1年生は0年生(幼稚園)とする州もあり、高校(アメリカではたいてい4年間)は大学と同じように、freshman、sophomore、junior、seniorと呼ぶ場合もある。
したがって、中学1年生の場合は「7年生(0年生から始まれば6年生)」となる。
それと、「年生」を「year」と表現するのは基本的にはイギリス英語のようだ。アメリカ英語では「grade」を使う。
では、次のようにすれば良いのかということになる。
I’m in the seventh grade of junior high school.
ところがこれでは「中学7年生」ということになってしまい、明らかに計算がおかしい。つまり、「of junior high school」は不要なので省いてしまう。すると次のようになる。
I’m in the seventh grade. (the は省略してもよい)
日本人からすると、これでは「私は7年生だ」になってしまい、軍隊の7年生なのか会社の7年生なのかと不安に思う。
しかし、多くのアメリカ人はこれでいいという。「in ~ grade」という表現にぶちあたればほとんどの場合、学校の学年を表すと理解するらしい。どうしても不安であれば、次のように表現する。
I’m in the seventh grade at school. (the は省略可能)
※at junior high school でもなく、at middle school でもないところに注意。
日本語に直訳するとこうだ。
私は学校の7年生です。
これがネイティブから見ると、「I’m in the seventh grade」だけで「私は中学1年生です」になるのだ。決して軍隊の7年生ではない。