このラーメンは私には多すぎる!

これも、日本人が普通に訳そうとすると、10人中9人までの人が自信を持って次のように訳す。

This ramen is too much for me!

で、やはりこれが合っているかどうかをネイティブのアメリカ人に確認すると、「まあ、間違いではないかもしれないけど、なんだか変な英語だね」ということになる。

じゃあ、正解は何なのと聞くと、10人中9人までのアメリカ人が次のように答える。

This is too much ramen for me!

直訳すると、こうだ。

これは私には多すぎるラーメンだ!

なんだ、それだけの違いなら大目に見てよ!と言いたくもなるのだが、実はそうではない。

「too much」という表現には「多すぎる」という意味以外に、「ひど過ぎる」という別の意味もある。したがって、「This ramen is too much for me!」と言われると、場合によっては「このラーメンは私にはひど過ぎる!」とも受け取られかねないのだ。

誤解を生まないためにも、ネイティブのアドバイスを素直に聞き入れよう。

私のコーヒーはあなたのより多い!

これを日本人が普通に訳そうとすると、10人中9人までが自信を持って次のように訳す。

My coffee is more than yours!

ところがこれで合っているかどうかをネイティブ(特にアメリカ人)に確認すると、ほとんどのアメリカ人が「意味は通じるけど、なんだか変な英語だね!」と答える。

じゃあ、自然な英語ではなんて言うのと聞くと、10人中9人が次のように答える。

I have more coffee than you (do)!
※最後のdoは、あっても無くてもよい。

つまりこれを日本語に直訳すると、次のような日本語になる。

私はあなたより多いコーヒーを持っている!

日本人からすれば、これこそ「意味は通じるけど、なんだか変な日本語!」という感じだ。

日本語と英語では、分量を比較する表現や分量の増減を表す言い回しには、思った以上に厚い壁がある。

Out of English(造語)の語源

このサイトのURLである「Out of English」とは、「in English(英語で言うと)」の反対語をもじったもので、「out of English(英語になっていない)」、「out of English(変な英語で言うと)」というようなニュアンスを込めた、このサイトの著者の造語である。

決して正しい英語であるとは言えないので、ここだけのご愛嬌ということで。

in English(英語で言うと)

out of English(英語になってない)(In の反対をもじった造語)

正しい英語であれば、堂々と「in English」と表現。